心筋梗塞の前兆と救急受診のタイミング

公開: 2025-01-01更新: 2026-04-23
本記事は医療行為を行うものではありません。ご案内は目安であり、最終的なご判断は医師にご相談ください。 緊急の場合は119へ。

心筋梗塞は「時間の勝負」。症状があれば今すぐ119へ

治療が早いほど心臓へのダメージが少なく、命が助かる確率が上がります。 「様子を見よう」「病院が開いてから行こう」は禁物です。

心筋梗塞の典型的な症状

胸の締めつけ感・圧迫感

「胸が重い」「圧されている感じ」「ゾウが乗っているよう」などと表現される

放散痛

胸の痛みが左腕・肩・あご・背中・みぞおちへ広がる

冷や汗・吐き気

痛みと同時に大量の冷や汗、気分不良、嘔吐を伴う

息苦しさ

安静にしても呼吸が苦しい

安静時でも改善しない

狭心症と異なり、安静にしても痛みが続く(通常20分以上)

狭心症と心筋梗塞の違い

どちらも冠動脈の血流低下によって起こります。狭心症は一時的な血流低下で、 安静や薬で数分〜十数分で症状が改善します。心筋梗塞は冠動脈が完全に詰まり、 心筋が壊死している状態です。

心筋梗塞
狭心症
持続時間
20分以上続く
通常数分〜15分程度
安静の効果
改善しない
安静で改善することが多い
緊急度
最緊急 → 119
高い → 早期受診

ただし、狭心症でも治療が必要な緊急状態(不安定狭心症)があります。 胸痛は必ず医師の診察を受けてください。

女性・高齢者・糖尿病患者の非典型症状

心筋梗塞は必ずしも「胸が痛い」とは限りません。特に女性・高齢者・糖尿病のある方は 典型的な胸痛が現れにくく、発見・受診が遅れることがあります。

  • みぞおちの痛み(胃痛と間違えやすい)
  • 背中の痛み・不快感
  • 下あご・首の違和感
  • 極度の疲労感・倦怠感
  • 吐き気・嘔吐のみ(胸痛なし)

前兆(不安定狭心症)に気づくサイン

心筋梗塞の直前に、以下のような変化が現れることがあります。 これらは「不安定狭心症」のサインである可能性があり、心筋梗塞に移行するリスクが高い状態です。 気づいた場合は早急に受診してください。

  • これまでは安静で治まっていた胸痛が、治まりにくくなってきた
  • いつもより軽い動作(着替えなど)で胸痛が起きるようになった
  • 胸痛の頻度が増えてきた
  • 胸痛が続く時間が長くなってきた

よくある質問

心筋梗塞が疑われるとき、自分で車を運転して病院に行ってもいいですか?
自分で運転することは推奨されません。症状が悪化した際に事故を起こす危険があります。119を呼ぶか、周囲の人に連れて行ってもらうようにしてください。
ニトログリセリン(舌下錠)を持っていれば使っていいですか?
狭心症の既往がありニトログリセリンが処方されている場合は、使用することができます。ただし使用後も症状が改善しない場合はすぐに119へ。処方されていない薬を使用することは避けてください。

安心マップで確認する

あなたの症状をチェックする救急か判断したい — 問診フローを開始

※ 本サービスは医療行為を行うものではありません。緊急の場合は119へ。