強い腹痛 — 救急と受診の判断基準
公開: 2025-01-01更新: 2026-04-23
本記事は医療行為を行うものではありません。ご案内は目安であり、最終的なご判断は医師にご相談ください。 緊急の場合は119へ。
腹痛も「様子見」が危険なケースがあります
腹痛は消化不良から命に関わる疾患まで原因が多様です。以下のサインがあれば救急を受診してください。
今すぐ119を呼ぶべき腹痛のサイン
- !突然始まった激しい腹痛(腸閉塞・大動脈瘤破裂等の疑い)
- !腹痛と同時に意識が薄れた・ぐったりしている
- !お腹が板のように硬く緊張している(腹膜炎の疑い)
- !大量の吐血・下血が伴う腹痛
- !妊娠中の激しい腹痛(子宮外妊娠・胎盤早期剥離等の疑い)
- !腹痛が強くなる一方で、全身状態が急に悪化している
夜間・休日救急での受診を検討すべき状況
- △数時間以上続く腹痛で、改善しない・悪化している
- △右下腹部の痛みが強くなってきた(虫垂炎の疑い)
- △発熱を伴う腹痛
- △嘔吐・下痢が激しく、水分が取れない状態が続く
- △強い腹痛+黄疸(皮膚や白目が黄色い)
虫垂炎(盲腸)の特徴的な経過
虫垂炎の多くは最初、みぞおちや臍周辺が痛むことから始まり、 数時間〜十数時間のうちに右下腹部(マックバーニー点付近)に痛みが移動・集中してくるのが特徴です。
発熱・食欲不振・吐き気を伴うことが多く、腹痛が徐々に強くなる経過をたどります。 放置すると穿孔(破れる)して腹膜炎になる可能性があります。 「右下腹部が痛い」と感じたら早めに受診してください。
腹痛を感じたときの対処の基本
楽な姿勢で安静にする
無理に動かず、最も楽な体勢で安静を保ちます
水分は状況による
嘔吐がひどい場合は無理に飲まない。軽度なら水・スポーツドリンクを少量ずつ
痛みの記録
痛み始めた時刻、痛む場所、随伴症状(発熱・嘔吐等)を記録しておくと受診の参考になります
※ 痛み止めについては、受診前の服用が医師の判断を難しくする場合があると言われています。 服用するかどうかは救急隊員や医師に相談することを推奨します。
よくある質問
胃腸炎と思っていたが、熱と腹痛がひどくなってきました。病院に行くべきですか?▾
はい。嘔吐・下痢・発熱の胃腸炎様症状でも、症状が強くなる・改善しない場合は受診を推奨します。脱水が進んでいる場合(水分が全く取れない、尿が出ない)も早めに受診してください。
以前から便秘気味ですが、腹痛が続いています。様子を見ていいですか?▾
数日以上排便がなく腹痛が続く場合は、腸閉塞の可能性も考えられます。腹部の張り・嘔吐を伴う場合は早めに受診してください。