子どもの嘔吐が止まらないとき — 脱水と受診の目安
公開: 2025-01-01更新: 2026-04-23
本記事は医療行為を行うものではありません。ご案内は目安であり、最終的なご判断は医師にご相談ください。 緊急の場合は119へ。
以下があれば今すぐ救急受診 / 119
- !ぐったりしていて意識がはっきりしない
- !嘔吐物に血液・コーヒー色の液体が混じっている
- !激しい腹痛を伴う嘔吐(腸閉塞・腸重積等の疑い)
- !頭を打った後の嘔吐(頭部外傷後は要注意)
- !生後3か月未満の繰り返す嘔吐
- !脱水が進み、ほとんど水分が取れない状態が長く続く
脱水のサインを確認する
子どもは大人より体重に占める水分量が多く、嘔吐・下痢で脱水になりやすいです。 以下のサインで脱水の程度を判断する目安とします。
軽度
- • 口の中が乾いている
- • 尿の色が濃い
- • 元気がいつもより少ない
中等度(受診を検討)
- • 涙が出ない(泣いても)
- • 尿が少ない(過去6〜8時間で)
- • 目が少しくぼんでいる
- • 皮膚をつまんで離しても戻りが遅い
重度(救急受診 / 119)
- • ぐったりして反応が弱い
- • 皮膚が冷たく、まだら色(チアノーゼ)
- • 6〜8時間以上尿が出ない
- • 目が明らかにくぼんでいる
嘔吐の原因によって対応が変わる
胃腸炎(ウイルス性)
嘔吐・下痢・微熱が続く。水分補給が最重要。多くは数日で改善。
腸重積
緊急乳幼児(特に3か月〜2歳)に多い。激しい腹痛と嘔吐を繰り返す。粘液便(いちごゼリー状)が出ることも。緊急疾患。
頭部外傷後の嘔吐
緊急転倒・打撲後の嘔吐は頭蓋内出血のサインである可能性。すぐに救急受診。
胃食道逆流症(GERD)
乳児に多い。飲んだ直後に吐く。元気があれば緊急性は低いが、体重増加不良等があれば受診。
嘔吐時の水分補給のポイント
1嘔吐直後はしばらく(15〜30分程度)飲ませない
2少し落ち着いたら、ティースプーン1杯程度から始めて、少量ずつ与える
3経口補水液(OS-1等)が望ましい。なければ薄めたスポーツドリンクも可
4一度にたくさん飲ませると再び吐いてしまうことが多い
5食べ物は水分が取れるようになってから、消化の良いものを少量から
よくある質問
子どもが何度も吐いています。#8000に電話した方がいいですか?▾
迷ったら#8000に電話してください。「今夜受診すべきか翌朝でいいか」を看護師・小児科医に相談できます。緊急サインがある場合は119か救急受診を優先してください。
嘔吐に緑色の液体が混じっています。緊急ですか?▾
緑色(胆汁色)の嘔吐物は腸閉塞等の緊急疾患のサインである可能性があります。特に乳幼児では速やかに救急受診してください。